軽貨物運送業の開業届を提出する方法|書類の記入例とかかる費用
軽貨物運送業を開始するには、各地域の運輸支局に届け出を行う必要があります。これを行い許可を得て営業ナンバーを取得しないと仕事が出来ません。
そのためには仕事で使う車両を用意したのち、所定の用紙に記入し、必要な書面を添えなければなりません。初めてだと不安に思うかもしれませんが、事前に知っておくことでスムーズに行うことができ、所要時間も2時間か3時間ですみます。
ではその方法を順を追ってご紹介しましょう。
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軽貨物運送業を開業する方法
開業するまでの流れ
軽貨物運送業を行うために個人事業主として開業するためには、所轄の運輸支局に開業届を提出する必要があります。
そのためには、まず運輸支局で発行してもらった事業用自動車等連絡書を、軽自動車検査協会に提出したのちに軽自動車検査協会で営業ナンバーを取得することになります。
この営業ナンバーは見た目から「黒ナンバー」とも呼ばれるもので、軽トラックなどに取り付けられているのを良く見かけると思います。
開業するために必要なもの
●開業に伴い必要なもの
開業に伴い用意するものは、事業に使用するトラックやバンなどの軽貨物自動車と、その証明となる車検証のコピー。
そして現在の住所を確認するための住民票、そして印鑑などです。もちろんその前に駐車場を確保する必要があります。車両に関しては中古車、新車、の選択肢がありますが、無理せず予算に合った車両の購入方法を選ぶことが重要です。
また、バンとトラックどちらにするかも、仕事の内容によって異なるので、所属する会社などと良く相談してから決めたほうが良いでしょう。その他にも、任意保険なども必要になります。今回は開業に必要な許可を取るための手続きと届け出の方法について説明します。
●運輸支局に提出するもの
貨物軽自動車運送業を始めるには、陸運局へ貨物軽自動車運送届出書を必ず提出することになります。そうしないと業務が開始できません。
運輸支局に提出する書面は、各地域の運輸支局によって提出する書類は異なる場合が多いので、直接運輸支局に問い合わせるか、インターネットで調べる必要があります。
ここでは標準的な場合を例に挙げてみましょう。
- 貨物軽自動車運送事業経営届出書
- 運賃料金表
- 運行管理の体制を記載した書類
- 車庫の位置および事業施設の書類(登記簿謄本か固定資産評価証明書または土地建物所有者との賃貸借契約書など)
- 事務所・車庫および休憩睡眠施設の見取図および平面図
- 関係法令に抵触していない旨の宣誓書
非常に多いと思われるでしょうが、順を追って記入して行けば意外と簡単に記入・作成できます。
また、届出書と車検書は1台につき2枚作成致しますのでコピーで控えをとります。
開業届を記入する場所と具体的な記入例
開業届を記入する場所
開業届を記入する場所ですが、各運輸支局の窓口で記入することで、見本を見ながら記入でき、わからないところを直接聞けるので安心です。
しかし、窓口はいつも混んでおり、記入する場所も少ないので落ち着いて記入できないという事もあります。そのために、自宅で記入しておくことをおススメします。
自宅で記入する場合には、各運輸支局が解説しているホームページで、必要な書類を配布しているのでをダウンロードすることになります。
また、ほとんどの場合、PDF形式で公開されているので、パソコン操作に慣れていたり、プリンターを用意できることが条件になります。
具体的な記入例
●貨物軽自動車運送事業経営届出書と記入見本
PDFファイル:貨物軽自動車運送事業経営届出書
●事業用自動車等連絡書と記入見本
PDFファイル:事業用自動車等連絡書開業届にかかる費用と提出する際のポイント
開業届にかかる費用
開業のための届出の費用は無料ですが、車検証、ナンバープレートの交付などには別途費用がかかります。ナンバー代は1440円で、後はOCR 軽専用2号という専用の用紙代35円で済みます。
詳しい費用の金額は軽自動車検査協会に問い合わせると良いでしょう。行政書士に申請書の作成など全てを任せるという方法もありますが、当然安くない代金を払うことになります。
誰もが初めてのことなので、スムーズにいかないこともあるかもしれませんが、せっかく個人で独立して運送業を始めるわけですから、自分で行いその方法を身に着けておくことも必要です。
今後運送事業をスタートした後、増車や廃車廃業、各種の変更といった手続きも多く出てくるかも知れません。その時も同じ場所での手続きが必要なのです。
提出する際のポイント
提出する際のポイントとしては、届出は一台から可能であり、届出の印鑑は認印でも構いません。また、運輸支局に もよりますが通常、代理の人間が提出し、手続きしても良いことになっており、委任状なども不要な運輸支局が多いです。
また、運輸支局への届出提出は郵送でも対応してもらうことができるので、各運輸支局のWebサイトで詳細を確認するか問い合わせすると良いでしょう。
貨物担当窓口へ提出し、審査されたのちに届出が受理されると事業用自動車等連絡書が交付され、事業用自動車の届出等各種手続きが行えます。そして軽自動車検査協会にて、営業用ナンバーを受け取ります。
軽自動車検査協会は運輸支局の敷地内にある場合と、まったく別の場所にある場合があるので事前に調べておきましょう。
無理をせずに始めるには
陸運局への届け出の前に仕事で使う車両のことが気になりますね。新しく運送という仕事を始めるのですから、新車を購入しようと思われる方も多いでしょう。
しかし、大事なのは初期費用をいかに抑えるかが重要なのです。軽自動車といっても新車だと約100万円はかかります。しかし、中古車ならその半分程度ですみます。あるいは30万円程度でも探すことは可能です。
仕事で使うのですから多少の傷は目をつぶって、なるべく故障のリスクの少ない良い状態の物を選べば、後はメンテナンス次第で長く乗ることが出来ます。
その他にも駐車場代や保険への加入、そしてガソリン代など経費がかさみますから、無理をして新車を購入すると、そのしわ寄せがボディブローのように効いて心配事が増えると、大事な取引先やお客様への応対にも影響が出かねません。
仕事が軌道に乗り、余裕が出来てから新しい車を買うという目標をたてて、まずは身軽な状態で、プロのドライバーとしてのスタートを切りましょう。
まとめ
運送業を起業するとなると経験も専門知識もない人にとっては、自分でやるのは荷が重いかもしれません。
しかし、軽貨物運送業の場合は、専門家に依頼しなくても、個人が簡単に起業できるように設定されているので、実は難しくないのです。用意するものをちゃんと揃えていれば、いきなり窓口に行ってもなんとかなるのが事実です。
そうはいっても事前に準備できれば余計な不安も感じずにスムーズに行えます。
もっとくわしく知りたい場合は「はこびや本店」などのプロのホームページで詳しく説明されていますし、仕事を開始するなら相談したり必要なサポートを受けることも可能です。一度利用されてみてはいかがでしょうか。
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